フランス人が年間750時間働くのと日本人が2000時間働いた経済成長率が同じらしいので、美容師の無駄な労働を考えてみた
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休日に歯医者へ行った際たまたま手に取った雑誌にこんな事が書いてあった。
"フランス人のここ20〜30年の労働時間が年間1300時間ので経済が2%成長したのに対し、
日本人は同じ期間に年間2000時間の労働時間で1%しか成長したにすぎないと。"
フランス人の労働時間750時間
日本人の労働時間2000時間
これが一緒だと?!
詳しく例にあげられていたのが百貨店。
日本の百貨店では商品を見ていると必ずと言ってもいいほどスタッフの方から笑顔で声をかけられ商品の説明をしてくれる。また商品の購入の際は包装等もしっかりとしてもらえる。
"これでもか"と言わんばかりのおもてなし攻撃を受ける。
それに対し、フランスの百貨店では笑顔で接客もしなければ商品を包んでもくれないらしい。
日本の百貨店の定員は優秀ではあるが、それが生産性の向上には結びついていないという事になる。
フランス百貨店のように美容室が対応すると?!
・笑顔で接客しない
→これは美容業界でも同じ事ができる。無駄なおしゃべりは一切せずに、必要最低限の会話だけする。
・商品の包装をしない
→これを美容業界で置き換えるなら、美容師は専門技術しかしない。
要はカットやカラーなど専門的知識が必要な場合は美容師がやる必要があるが、シャンプーや髪を乾かすなど誰でも出来ることはお客様自身でやって頂く。また、必要に応じて、追加料金を払ってもらいコテ巻きやヘアセットなどをする。
フランスの百貨店と同じように日本の美容室もするならこんな感じだろう。
実はフランスの百貨店に似たサービスの美容室が日本にもある
地域密着型のカラー専門店
皆さま街でたまに見かけるカラー専門店へ行った事はあるだろうか?
街でたまに見かけるこのカラー専門店は普通の美容室のカラーの値段よりも少し安くする代わりに、髪を乾かすのと仕上げのコテ巻き等は全てセルフサービスでするらしい。
お店の席数は3〜4席、
カラーは必ず美容師2人がかりで塗り、
シャンプーは必要最低限、
それ以降のブロー等は別席を用意しセルフサービス
そうする事で回転率があがる。
また年配の女性の白髪染めをする方だと安ければ、『まだ染めなくても大丈夫かな』というケチな考えは生まれず、『白髪気になり始めたし染めに行こう』と来店周期も早くなる。
そういった顧客をつけることで値段は安くても他のお店よりはるかに生産性は上がるだろう。
1000円カット
1000円カットは、名前の通りカットのみのお店で、クオリティ求めず安さでお客様を呼び、時間は1人につき10分から15分程度。シャンプーやドライもなし。その代わり終わった後は掃除機の様なもので吸い込みます。さらに料金は入り口の自動販売機で券を購入するためお会計の手間も省けます。
なんて無駄のない仕事なのでしょう。笑
実はカットが4000円や5000円する美容室よりも、1000円カットで働いている方の方がお給料がいいんです!!
普通の美容室よりも生産性が高いからスタッフに還元できる。
何よりの証拠ですね!!
日本人とフランス人の意識の違い
僕はフランスに行った事もなければ詳しいわけでもないので多くを語れないが、ただ上記の記事を読みわかった事は、日本人とフランス人の意識の違いでは無いだろうか?
日本人は接客業においてお客様は神様みたいな風潮がある。(僕は一切思った事はないが)
それに対しフランスでは笑顔もなければサービスも最低限の事しかしない。
フランスで生産者と消費者共にそれが当たり前という意識を持っているからこそ成り立つものであると思う。
日本の"美容室において"と言うよりは"社会全体において"生産者と消費者の立場が均等にならない限り成長は無いのであろうか。